Switch用ソフト「planetarian~ちいさなほしのゆめ&雪圏球~」感想
あくまでも個人の感想・見解なのでご了承ください
本作は選択肢もシナリオ分岐も無いキネティックノベルで、公式では「純粋なストーリーを動的な演出で楽しむエンターテインメント作品」と説明されています
自分は6月末に発売されたパッケージ版を購入しましたが、各タイトル単体でも配信されています
・ちいさなほしのゆめ
シリーズ本編にあたる作品で、プラネタリウムの接客兼投影中の解説担当として働いているロボットのゆめみちゃんと主人公の屑屋(名前じゃなくて通称のようなもの)の出会いが書かれています
設定の都合上シナリオ前半は同じような会話が続くので正直読んでてだるかったですが、終盤は「こういう展開になるんだろうな…」と勘づきつつも屑屋の思いやゆめみちゃんの言葉にウルっと来ました
ベタドラマ(くりぃむしちゅーさんの番組で放送されていたベタ展開だけで構成されたドラマ)が好きな人は高確率でハマる作品だと思います
ゆめみ役すずきけいこさんの日常会話、投影シーン、終盤のとあるセリフの演じ分けもすごかったので個人的にはそこも注目ポイント
欠点を挙げると、前述のとおり同じような会話が延々続くのと屑屋の心情描写が「言動から察しろ」という感じの薄さなのは好みが分かれそうです
・雪圏球
前日譚にあたる作品でタイトルはスノーグローブと読みます
いわゆるスノードームのことで、そういう表記が元々あるのかと思って調べたら本作関連の情報しか出てこないので造語の模様
解説主任兼ゆめみちゃんの教育係の倉橋里美さん目線のシナリオで、ある日突然謎の行動をするようになったゆめみちゃんの謎をメンテナンス担当の男性職員と探っていく話になっています
公式短編小説集を元にした作品というのもあり上記の内容だけでほぼ終わってしまうので、ゆめみちゃん就任直後の様子や普段の接客といった日常パートがもっと見たかったですね
倉橋さんの最後のセリフと内容が繋がっているEDムービーが良すぎて何回か見返しました
・まとめ
ボロ泣きするほどではありませんでしたが、計5時間くらいで終わるボリュームながらもしっかり感動できました
クリア後に調べたら過去に発売された公式小説やドラマCDのシナリオも込みで1本の作品として完成するようですが、現時点ではアニメ版が配信されている雪圏球と後日談以外は興味があっても購入手段が無いのが残念
電子版や復刻販売など今後解決してくれると嬉しいです