(´・ω・`)のいるところ

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徒花異譚感想

あけましておめでとうございます

新年一発目はSwitch版「徒花異譚」感想回

若干ネタバレがあるのと個人の感想・見解なのでご了承ください

 

・シナリオ

あらすじをものすごくざっくり説明すると『記憶喪失の少女白姫が怪物に襲われかけたところを謎の少年黒筆に助けられ、本の虫食いのせいで話が進まなくなった昔話の世界を2人で修復していく』という和風ファンタジー作品

作中に登場するのは「花咲かじいさん」「浦島太郎」「うりこ姫とあまのじゃく」「桃太郎」で、桃太郎以外は修復に成功したか否かがエンディング分岐に関わります

成功した本はギャラリー内でいつでも読めるようになり、特定エンディング到達でも本が追加されます

 

シナリオ後半まで真相が分かりそうで分からないまま進んでいきますが、示唆する描写や伏線を終盤~EDでどんどん回収していくので読む手が止まりませんでした

トゥルーエンドの最大の困難に陥った白姫をメインキャラ達が助けてくれる展開も熱かったし、文章量的に入らなかったであろう黒筆側の話を本で補完しているのも良かったです

「物語は人の思いによって変わっていく」というテーマも選択肢で展開やEDが変わっていくノベルゲームとピッタリ

注意点として「うりこ姫」が元々の内容に加えて後半ホラー要素強めになるのと「桃太郎」がシナリオの都合上原作と全く違う結末で終わるので、そういう耐性が低めは人は気を付けたほうがいいかも

 

・グラフィック

公式サイトの大石先生のコメント曰く「和紙に描いた墨絵の線画をデジタルと合成している」とのことで、墨の質感と独特の色使い・塗りが本作の昔話を元にした幻想的な世界にピッタリ

公式やストア内のサンプルCGにもありますが、白姫の着物や髪飾りが変化した時のデザインも素敵でかわいかったです

主役の白姫も黒筆も感情が大きく顔に出ないキャラで読んでる間表情差分が少なく感じていたので、スキップ中に「結構変わってたんだなぁ」と思いましたw

 

・システム

この手のゲームって大体「ボタンを押してる間スキップ」と「ボタンを再度押すまでスキップ」が別々のボタンに割り当てられていて、オプションで未読文章で自動解除するか全文スキップするかを選べる仕様が多いんですが、本作は「ボタンを押してる間スキップ」が全文スキップ固定なのでうっかり押して未読部分を飛ばすということがありました(;´Д`)

EDや文章差分回収に必須のジャンプ機能もいちいちメニューを開かないと使えなくて不便だったので、全文スキップじゃなくてジャンプを割り当てるかオプションで切り替えられるようにしてほしかったです

OP・EDムービーがギャラリーに登録されなかったりバックログがスティック操作非対応などロープライス作品とはいえ痒いところに手が届かない部分が目立ちました

 

・まとめ

差分回収したり本読んだりしてたら約10時間くらいになってましたが、1周する分には6~7時間程度あれば十分かと

システム面は不便さが目立ちますが、シナリオもイラストも美しい和風ファンタジー純愛作品なので年齢性別問わず楽しめると思います

SteamとDMMでは体験版が配信されてるしセールも割とやってるようなので、ストアで見かけて気になったりエヴァーメイデンをやって他の大石海原タッグ作品が気になったら1度やってみてほしいです

 

次回はとある場所に行ってきたのでその話を

ゲームは「この青空に約束をリファイン」をやり始めましたが、攻略順を調べたらメインキャラ以外のルートもあるので2~3ルートクリアごとに記事にする予定です

まだ序盤なのでどのくらいのボリュームなのかは分かりませんが、うたわれるものが延期したので焦らずやろうと思います