(´・ω・`)のいるところ

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ONE.感想(各ルート編)

「ONE~輝く季節へ~」のリファイン作品「ONE.」のルート感想回

ド直球なネタバレは避けてますが、wiki系サイトに書かれている範疇のことや「こういうシーンがあって~」的な記述はあるため、全く知らない状態で遊びたい人は読まないようお願いします

 

・共通ルートと全体的な流れ

体験版を遊ぶのが一番分かりやすいと思いますが、癖強めな主人公(浩平・名前変更不可)とヒロイン達の何気ないコミカルな日常が描かれたドタバタ学園ものになってます

1周目は同じような展開を何回も見ることになるので人によってはしんどいと思いますが、最初にそういう場面があるからこそ本作のテーマが際立つので飛ばさずに見てほしいです

 

その中に時折「永遠の世界」というパートが挟まります

浩平は過去のあれこれから「永遠の世界」という時間が進まない無限ループのような世界に行きかけていて、どのルートも最終的には行ってしまうんですが、ハッピーエンドはヒロインとの絆で帰ってこれてバットエンドは二度と戻ってこれない的な内容になります

こう書くとワンパターンな内容に思われそうですが、各ヒロインが個性的な分コミュニケーションの取り方や絆の深め方、起こる事件が全く違うので飽きずに楽しめます

また、1度クリアすると隠しルートが解禁されます

 

・みさきルート

共通ルートで一番好みだったみさき先輩からスタート

2人きりのクリスマスや卒業式など自分好みのシチュエーションが多くてよかったし、卒業間近の先輩と永遠の世界に行きかけている浩平という2人が会える時間をできる限り楽しもうとしているところに涙腺が緩みました

先輩はそんなこと知らないので、エンディングに近づくほど余計心苦しくなるんですよね(´・ω・`)

年賀状のシーンは試しに不正解の選択肢を選んでみたらなかなかに心が痛む展開になるのである意味見てほしい

「ハンデを持つ人との恋愛」にもちゃんと触れているんですが、終盤のとある出来事で盲目の苦悩を短時間ながら味わった後の浩平と先輩の会話は本作で一番好きなシーンです

王道恋愛漫画っぽい内容で読みやすいので最初に持ってくるのがオススメ

 

・澪ルート

みさき先輩と一緒にいるタイミングで出会う子だし「先輩の次は後輩」ということで2人目に

喋れないキャラなのでコミュニケーションの取り方は基本的に筆談と「楽しそうに笑っている」という感じの説明文で、ボイスも吐息のみで感情表現する演技になってます

共通ルートの自己紹介シーンの浩平とみさき先輩の返事がツボに入って思わずスクショしましたw

スケッチブックと頭のリボンが話のキーポイントになってるんですが、その秘密が語られる時とそれに対して主人公が取った行動のシーンが個人的泣きポイントでした

ハッピーエンドが第三者目線から始まるのも印象的で、2人の出会いはいつでもそうなるんだなっていう部分も好きです

こっちも王道恋愛漫画っぽい感じで最初か序盤向け

 

・繭ルート

CG一覧の枠が他のヒロインより少なめで序盤向けっぽい感じだったので3人目に

精神が幼くて不安定な繭を浩平が瑞佳と巻き込まれた七瀬と見守って育てようという友情と成長に重きを置いた内容で、別れの日のシーンは切なくなりました

その後は恋愛要素も増してやることはやるけど年齢差について考えてはいけない

エンディングでいい意味で繭と繭の親への印象が変わるので、恋愛要素にこだわらないなら最初、恋愛要素がちゃんとあるヒロインから始めたいなら2~3番目という感じ

 

・茜ルート

最初にクリアした時にシナリオの繋がりに違和感があったのとエンディングに見たことないCGが出てきたので、攻略見ながら途中セーブからやり直したら(作中時間)丸1日分のシナリオを飛ばしてたことが発覚

おそらくどこかで選択肢を押し間違えたかテキスト差分回収用に取っておいたデータで進めてしまったようで、そりゃ置いてけぼりになるわけだよ(;´Д`)

というわけで、見逃した部分を回収しつつ適宜スキップして再度エンディングへ

 

みさき先輩ルートが恋愛マンガならこっちは恋愛小説って感じの読み応えなので、原作ファンからの人気が高いのも頷けます

ネタバレ厳禁な内容なのであまり突っ込んだことは書けませんが、寡黙な茜がちょっとずつデレていく過程がかわいい

相手の話を聞かない系キャラが苦手なので詩子のセリフはボイス切ってさっさと読み進めてましたが…

永遠の世界ががっつり関わってくるルートなので終盤に持ってくるのをおすすめします

 

・七瀬ルート

とある事情から理想の乙女を作り上げようとしていた七瀬が浩平と過ごしていく中で本当の乙女になっていく過程がよかったし、CVの前田さんの演じ分けがすごかったです

放課後デートでCDを買ったり主人公の家に行ったりとか一番高校生の日常や恋愛って感じの内容ですが、たまに挟まる主人公の想像内での扱いがひど過ぎて草

ラストのあの服装で自転車は事故るぞw

ブコメ要素が強いシナリオなので序盤向きだけど、派生する隠しルートが中~終盤向けなので、真ん中に持ってきて七瀬→隠しの順でクリアするかセーブを残しておいて終盤に隠しを見るのがいいかなと思います

 

とあるサブキャラが関わってくるんですが、なんかもうひと展開あって解決するのかと思ってたら特に何もなかったのが拍子抜けでした

あと、なぜか攻略見てもバッドエンドに行けない問題が発生中(´・ω・`)

Amazonのレビューとか見ても特に言及されてないし、残しておいたセーブから色々選択肢を選んでみてもルートに入れなくなるかゲームオーバー的なバッドエンドになってしまうので結局原因は分からないままです

ちなみに、途中バッドは会話中に突然背景が消えて立ち絵は残ったまま終わるシュールなものになってます

 

・隠しルート

永遠の世界に関する補足や考察用シナリオですが、男性キャラだし言動とボイスが好み分かれそうなタイプなので興味が無ければ無理に読まなくていいと思います

前述のとおり中~終盤向けなので、最初に七瀬ルートをやりたい場合は同時攻略して分岐点のセーブを残しておくのがおすすめ

 

・瑞佳ルート

ルート序盤は浩平が抱えている闇や不満のようなものが爆発してゲスな行為に走るんですが、その後は元々2人の仲が近い分初々しいシーンが押し寄せてくるので温度差がすごい

ぶっちゃけ茜ルートの方がパッケージヒロインっぽい内容ではあるんですが、最後の最後で「やっぱお前なんだよな…」となるので実際に遊んで体感してください

パッケージやOP映像で永遠の世界の全貌や謎解明を期待する人もいそうですが、その辺は個々の考察や解釈任せなので注意(制限無い時点で察するかもしれませんが)

個人的にはそういうの入れて話が纏まらなくなるよりは2人の愛を書ききってて良かったと思います

 

七瀬バッドの件は未解決になりましたが、元祖泣きゲーと言われているだけあってどのヒロインのルートも心にぐっと来るものがあって楽しかったです

原作発売当時のあれこれでファンディスクが無いのは残念ですが、他の媒体でもいいので後日談や本編の補足が見たくなりました