原作未プレイ勢の「ONE~輝く季節へ~」のリファイン作品「ONE.」感想兼レビュー回
各ルートの感想は入れると長くなるので別記事に分けてます
両記事ともあくまでも個人の感想と見解なのでご了承ください
・攻略順について
推奨順が人によってかなりバラバラな本作ですが、個人的には繭orみさき→澪→七瀬→隠し→茜→瑞佳です
- 共通ルート時点だと繭と繭の親にいい印象を持ちづらいので、早めにクリアしてほしい(恋愛要素も薄めだし)
- みさき先輩は共通時点で惹かれる人が多そうだし、シナリオの読みやすさ・分かりやすさが両立している
- 隠しは七瀬ルートから派生する
- 茜ルートは永遠の世界が強く関わる
- 色んな意味で瑞佳は最後にすべき
というのを加味するとこの順がおすすめですが、繭~澪は好みのキャラからで構いません
・システム
必要なものは一通り揃っているんですが、選択肢までのスキップや巻き戻し機能の読み込みが遅い上に「読み込み中」とかじゃなくて!マークが出るだけなのでエラーみたいで紛らわしいのが難点(通常のロードは早いです)
選択肢出現時に一旦間が入らないのも相まって、押し間違えると巻き戻し待ちで微妙に時間を取られるのが面倒でした
クイックセーブもロードし直すかYボタン連打でバックログ開閉しないと進行不能になる不具合が面倒であまり使わなかったです(これに関しては同じ話を見かけないので特定条件があるのかもしれません)
バックログも白背景に白い矢印で指すだけなので、今どこを選択しているのか即座に分かりづらくて不便でした
どっちが正解か匂わすような文章が無い選択肢や重要そうに見えて関係無い選択肢が多々あるのでヒント機能がとても便利だったし、確認メッセージのオンオフ等細かく設定できるのでオプションに関する不満は特にありません
・シナリオ
作中(特に永遠の世界関連)に考察や個々の解釈前提な部分があるのは好みが分かれそうですが、そういうのを気にしすぎず2人の恋路や未来を見守る気持ちでプレイしても十分楽しめました
ヒント機能でサクサク攻略できるので、20時間前後あれば全ルートクリアできると思います
原作に関して少し調べたら行為中以外のシーンもご時世に合わせたカットや修正が入っているようですが、違和感やぶつ切り感は特に感じませんでした
各ルートの主要なシーンやハッピーエンドは回想モードから見返せるようになっています
・グラフィック
公式動画によるとCGの塗りはグラフィッカーの方が担当されているそうですが、柔らかい色使いと冬特有の空気や暖かさを感じるような光の塗り方がシナリオに合っててキレイ
「もう少し服乱れてても問題無さそうだけどなぁ…」という場面でもお腹出し程度とか気になる部分はあるけど、steamが結構厳しいらしいのでしょうがないか(´・ω・`)
立ち絵の程よいモーションもヒロインの魅力が引き立っていたし、SDイラストもいたる先生の絵柄と合っててかわいかったです
プレイ中にサントラと資料集目当てで限定版買えばよかったかなとは思うんですが、時計やサコッシュとか個人的に不要なものが多いせいで結局通常版にしちゃったんですよね
本作に限らずあの価格帯の限定版って古参層も手出しにくくなりそうで逆効果な気するんですが、実際どうなんでしょうか?
・その他
シナリオ内の永遠の世界パートは主人公のセリフや心情が細線の手書き文字で書かれているんですが、Switchの画面だと字が潰れて読みづらい部分があったので太めの線にするか通常フォントに切り替えられるようにしてほしかったです
テレビやモニター出力かPC版でプレイする方は大丈夫だと思います
あと、回想シーンで横線がチラついているのに気付いた時はそういうエフェクトだと思ってたんですが、通常シーンでもたまに起きるので不具合っぽいですね
・まとめ
シナリオとグラフィックは丁寧に作り直されているのに、システムやUIの調整不足が足引っ張っているのが非常にもったいない(´・ω・`)
ボリュームの割にお値段が…というのも否めないので、セール開催時やポイント・クーポンがある時に買うのをおすすめします
とはいえ、全ルートクリアにそこまで時間がかからないし主人公もヒロインも他作品でそうそう出会えないキャラ揃いなので、いつかまたこの世界に戻りたくなるんだろうなと思います
先の展開が楽しみすぎてポンポン進めてしまったところもあるので、もう1度読んだら見逃していた発見もありそうですし
ギャルゲーに限らず昔のゲームって興味あってもやっぱり絵が…という層も多いので、こういう手法で制作された作品が今後増えるといいですね