グランドルートをクリアしたのでアオイシロリマスター版感想は今回で終了です
全体的に辛口になってますが個人の感想・見解なのでご了承ください
・グランドルート感想
ヒロイン全員でラスボスや魍魎(ザコ敵)などにに立ち向かう展開は熱かったし、最後にメインキャラ全員が出迎えてくれる展開はいかにも大団円エンドという感じで良かったです
ただ、梢子がなんでファイナルソードの力を自由自在に扱えるようになってたのかよく分からなかったし、解かれてしまった封印を戻すためにナミと共に自ら海の底に沈んだのに意思の力的なやつで戻ってこれたのもいまいち分かりませんでした
考察や解説記事を見ようにも、そもそもあまり無かったり有力そうなサイトはすでに閉鎖されていたりでどうしようもなく…
バッドエンドの1つに日本が津波に襲われるという内容のものがあるため、そういう描写が苦手な方は要注意です(数行で終わる雑な内容ですが)
・外伝について
葵先生とサクヤさんの方はアカイイトのちょっとした後日談として面白かったです(逆に言えばアカをクリアしてないと楽しめないかも)
夏姉さんの方は本編に回想として入れるべきだと思ったのと、せっかくならリマスター版の追加要素として文章のみでいいのでメインキャラ全員に1本ずつほしかったです
特に保美は当時発売された漫画を読まないとなんで梢子のことをあそこまで思っているのか分からないままだし、結局ラスボスは何のために城(というかそこにいるもの)の力を欲しがってたのか全クリしてもよく分からないし
・本作について
1番の問題点であろうシナリオのあれこれについてはゲームカタログwikiに分かりやすく書かれているので省略
うんちくや神話・伝記要素は強化されすぎて情報過多になっている一方、登場人物の人となりや状況の説明は不足している上に、入れたいシーンや言わせたいセリフを優先しているシナリオのせいで発言や行動がめちゃくちゃになっている部分があるのが残念
百合とお色気要素も「こうしておけば喜ぶんでしょ?」感が強くて趣味に合いませんでした
ただ、各ルートのハッピーエンドについては2人のこれからを想像したくなる良い塩梅だと思うので肯定派です
本作は百合ゲーとして知られているとはいえ、中身は梢子と各キャラがそれぞれの因縁や思いに決着をつける物語だし、その先はプレイヤーそれぞれが理想や解釈を持っていると思うので
システム面は既読スキップ機能が強化されているのとクイックロード・セーブがあるのはアカよりいいですが、PS2版にはあったらしいジャンプ機能が無くなっているのは劣化と言わざるをえないですね(;´Д`)
アカは全体的な文章量が少ないので既読スキップのみでもなんとかなりましたが、本作は量が多くてスキップだけじゃしんどいので
ソート機能があるとはいえセーブデータの順番がおかしくなるバグも面倒だったし
また、自分の本体のせいか動作が安定していないのか分かりませんが、突然ボタン操作を受け付けなくなってソフトを再起動したことが数回ありました
・まとめ
「素材はいいのに調理法で台無しになったゲーム」ならぬ「素材の厳選を怠った上に調味料も大量に使いすぎてそれらの味がメインになってしまったゲーム」で、そんな状態のところにかさ増し食材も入れたせいでボリュームと満足度が見合っていない作品でした
よく「先入観が無ければ~」とか「前作からのハードルの高さが~」と言われてますが、SteamとSwitchには本作よりコスパが良くてシナリオもシステムも整っているアドベンチャーゲームなんて星の数ほどあるはずなので、今わざわざこれを選んで遊ぶ程の魅力は正直無いと思います
今後アカアオリマスター全体の感想を書く予定ですが、古戦場の合間にちょこちょこ書くのでアップするのは遅くなる予定です